表が存在すれば、そこには「裏」が存在する…。
そんな名言を聞いたことのある人は少なくないだろう。
まさにメビウスの輪。表を歩いてるつもりでも、いつのまにか裏に…

なんて重苦しい前置きはともかく、今日は裏バイトの存在を赤裸々にあかされた僕がお伝えします。
それは先日、大学生の友人が電話してきたのでした…。

「いいバイトあるって聞いたんだけど、行かない?」
同じ講義をよく隣で聞いてる仲のいい友人からです。
彼はいつもお金がないと嘆いていますが、人柄は面白くていい人でした。

そんな彼は、今はもう社会人の先輩にバイトを紹介されたらしく、内容を知らされていないよう。
聞いてると僕が参加できる日時ではなかったので、丁重にお断りしました。仕方ないですからね。
おおまかな内容でも知らないのかと尋ねると彼は電話の向こうでニヤリとしたようでした。

「なんかさ、気持よくなれるらしいんだわ」

僕は直感しました。なんかやばい、と。
そして電話は終わり数日すると、彼は講義を受けに大学に来ました。
その姿は清々しい、というより禍々しい様子でした。

ストン、と隣に座ると彼は僕の耳元にしずかに囁いてきました。
「バイト、行ったんだよ。俺もうしばらくAV見れねぇ」
近くに女子が座っているのに、なんという発言でしょう。僕は彼の席を端までよせ、そこで話しました。

「あのバイト、汁男優っていうやつでさ、AVであるじゃんぶっかけ系。あれのバイト」

なるほど、それで気持ち良くなるという…。

「だけどさ、意外と本番になると出ないのよ。おれなんか現場行くまで内容知らなかったから、いきなりのことでなえちゃって。頑張って出したけど、しごきすぎてもう…」

彼は自分の下半身を申し訳なさそうに眺めながらいう。
僕は彼をAV男優と認めるのは嫌だったので、このままやめてくれればいいのになーと思った。

「もういいや、確かにちょっといいバイトかもしんねぇけど、回数こなせないし。こういうのを裏バイトっていうんだな」

僕たちはそんな裏バイトの存在に気付きつつも、知るにとどめ実行しないようにと決意しました。
まだまだありそうな裏バイト。社会人の先輩は一体どんなルートで知ったのでしょうか…。